先日、お問い合わせがあったのがアスベスト対策の保護具についてでした。
アスベスト対策については、除去したい製品(吹き付け材、耐火被覆材、断熱材等)と作業(掻き落とし、破砕、封じ込め、囲い込み等)ごとに使用できる呼吸保護具が区分1から4と決められています。詳しくはこちらの石綿(アスベスト)作業に使用する保護具の選定基準ページをご覧ください。

区分1から区分4では数字が小さい方が高性能なマスクになります。

区分1は、下の3つのタイプがあります。

  • 自給式呼吸器・・・・作業時間が空気ボンベの容量に制限されます。
  • 送気マスク・・・・新鮮な空気をホースを使って送る方式なので、そういう設備ができる場合に限定されます。
  • 電動ファン付き呼吸保護具・・・・作業者の呼吸に合わせて空気を送り込むタイプでこの方式が操作性もよくベストな選択。

アスベスト作業では区分1が最高レベルなので、この区分の呼吸保護具を持っていれば、アスベスト対策の区分1、区分2、区分3、区分4のどの作業でも使用可能ということになります。予算があれば区分1の呼吸保護具を用意されることをお勧めします。
時々お問い合わせがあるのはアスベストの除去作業ではないのですがというご質問。アスベストが付着している環境での調査等ですが、どの区分の呼吸保護具を使用するかについては、地元の労働基準監督署に問い合わせされることを推奨します。

 

区分 呼吸用保護具の種類
区分1 自給式呼吸器

  • 空気呼吸器
  • 圧縮酸素形循環式呼吸器
送気マスク

  • プレッシャデマンド形(複合式)エアラインマスク
  • 一定流量形エアラインマスク
  • 送風機形ホースマスク
電動ファン付き呼吸保護具(面体形及びフード形)
区分2 全面形取替え式防じんマスク(粒子捕集効率99.9%以上)RL3、RS3国家検定合格品
区分3 半面形取替え式防じんマスク(粒子捕集効率99.9%以上)RL3、RS3国家検定合格品
区分4 取替え式防じんマスク(粒子捕集効率95%以上)RL2、RS2国家検定合格品

 

20150915