大阪では、ゴールデンウィークは爽やかな日が続きました。ちょっとまとまった時間がとれるので屋上の塗装を自分でやってみました。
こんな時に活躍するのが防護服。

AZGUARD2000 SMS製 カバーオール
タイベック®カバーオール1010B
の2種類を実際に試しました。

まずは、AZGUARD2000 SMS製 カバーオール。この防護服は、JIS規格に適合しています。

防護服に関するJIS規格は、JIS T8115で防護性能にあわせてタイプ1~6に分類されますが、
このAZGUARD2000防護服は、JIS T8115タイプ5,6の規格に適合しています。
タイプ5 浮遊固体粉じん防護用密閉服
タイプ6 ミスト防護用密閉服
に該当しています。

タイベック製の防護服と比較すると生地はちょっと厚めです。ゴワゴワした感じがありますが、通気性にはすぐれています。

作業が終わった防護服には胸の部分にペンキが付着しました。SMS不織布は付着したペンキが布地に染み込みやすいようで、裏返してみると裏まで浸透している部分もありました。
JIS T8115 タイプ5、タイプ6は、粉じん、ミストに対する性能があるということで、ペンキが浸透してするのは仕方がありません。もともとそこまでの性能に適合しているとは言っていませんので。


AZGUARD2000 SMS製 カバーオールの表面。ついたペンキはすぐに染み込んでいきます。


生地を折り返してみると、裏までペンキが透過しています。

次に、タイベック®カバーオール1010Bを試しました。
布地自体はJIS規格適合のタイベックソフトウェア2型3型と同じなので布地の防護性能は同等です。
それなら、JIS規格適合していないタイベック®カバーオール1010Bは選ぶ必要がないと思われるかもしれません。
確かにアスベスト処理、ダイオキシン処理等危険物質を扱う場合はJIS規格適合は必須です。
しかし、防護したい物が危険物質ではなく、ススやペンキ、油等の場合、必ずしもJIS規格適合である必要はありません。それよりも、胸ポケットや尻ポケットがあるとちょっとした道具を入れたりできて作業効率があがる場合もあるでしょう。こんな時に最適なのがタイベック®カバーオール1010Bです。
表面に付着したペンキは、ほぼ浸透しないようで生地を折り返しても裏側には浸透していませんでした。同じ粉じん、ミスト防護対策用ですが、SMSよりも防護性能は、ずっと優れています。
また、タイベックの生地は、見た目が紙のような感じです。SMSと比較して薄くて柔らかなので着心地も良いです。

 


タイベック®カバーオール1010Bの表面。付着したペンキは浸透せず、タイベック表面で乾燥しています。


生地を折り返してみても、ペンキは浸透していません。